ぶどうと日々のこと  2021

2021.10,11月 わな猟初心者講習会 於:高梁美しい森キャンプ場

 

罠猟の免許はとったものの、ペーパー狩猟者です。真備町から車で北に40分、高梁市の山の中にあるキャンプ場で、県の主催する講習会があったので参加してきました。

 

1日目:くくり罠の制作・・イノシシの足を括るワイヤーに、バネや足を締め付けすぎないようにする金具などを通してくくり部分を作ります。出来上がった罠がきちんと動作するかどうか、キャンプ場内にある公園の遊具を立木(罠にかかったイノシシが逃げないように繋いでおく)に見立ててセットし、自分で踏んで罠にかかってみた後は、山に入って、講師の方が実際に仕掛ける場所の選び方と設置手順を実演してくれました。

 

2日目:イノシシの安全で衛生的な解体実習・・午前中は解体手順と気を付ける点の講義。午後は6~7人ずつのグループに分かれて、おおきなイノシシの皮を剝ぎ、大まかな部位に切り分けるところまでの実習。ジビエ専門の食肉加工センターから来られた職員の方が、ジビエ肉の魅力を話しながら鮮やかなナイフさばきで解体していきます。「臭いが・・」「かわいそう・・」などと思うのは最初のうち。真っ赤なもも肉や、綺麗なさしの入ったロースが見えると次第に「おいしそう・・・」に変わってきます(笑)脱骨ナイフ、皮剥ぎナイフの切れ味が良すぎて恐る恐るの作業でしたが、成獣1頭から10㎏以上のお肉がとれることがわかり、やる気がでました。

この日はキャンプ場に着いて直ぐに車の鍵を閉じこんでしまい、山の中までロードサービスに来てもらう大失敗(;;)

 

3日目:罠の設置実習・・1日目に自分で作ったくくり罠を持って研修施設の周りの山に入り、けもの道を見つけて罠を仕掛けます。みんなが仕掛け終わったら、自分の仕掛けた場所や設置の仕方が適切かどうかを、先生と他の受講者の方たちに見てもらいアドバイスをもらったり、ほかの方の仕掛けた罠をみさせてもらったり。 また、罠にかかったイノシシの動きを封じる保定の仕方、止めさしの実際の動画もたくさんみせてもらいました。足を括られた状態で必死で暴れまわるイノシシ、箱罠の中でものすごい突進をくりかえすイノシシの動画を見て、これは危険だと改めて思いました。岡山県内で毎年1~2人の狩猟者が、罠にかかったイノシシの処分しようと近づいたときに逆襲に会い亡くなっているそうです。

 

3日間通ってわな猟の実際をイメージできるようになるほど、「こりゃ大変だ」と思った講習会でした。まずは、役場の産業課から捕獲の依頼を受けるようなベテランの方に同行させてもらって、見学できればと思います。 

 

 

2021.11.11   収穫を終えて

 

今年も当園のぶどうをご利用いただき、誠にありがとうございました。

ぶどうに送り主様の想いが乗せられていることを、今年は特に感じました。

コロナ2年目、会えない期間の長くなっている大事な人への気遣いや励ましの気持ちを届ける大事な役目。それを我が家のぶどうたちが担えることは嬉しいですし、身も引き締まります。

毎年ご家族やご友人と楽しみにしてくださる方からの「今年もおいしかったよ」のメッセージも有難いです。収穫期後半はかなり疲れがたまっていますが、この「おいしかったよ」で、気力で乗り切っています。受注から発送まで間違えないようにするのが精いっぱいで、一つ一つのメールになかなか丁寧な返信ができず申し訳ありませんでした。

とても励まされて、来年もがんばるぞという原動力になります。

一息ついて、片付けと来年の準備にとりかかります!

 

 

2021.10.16   稲刈り手伝い

 

コンバイン運転2年目。まっすぐ刈れるようになってきたかな?お義父さんの作る田んぼは、今年も一面綺麗に稔りました。藁ぼっちと藁ロールのある風景は、のどかでいいですね。

2021.9

 

8月9日から2週間以上続いた天候不良で、露地のシャインマスカットの糖度上昇が見込みより遅くなりました。発送時期を延期させていただき、お客様をお待たせしてしまいましたが、やっぱりシャインは甘くないと・・・

糖度が上がるのを待っている間にも、降り続く雨で水分を吸いすぎて、 ぶどうの果粒(実)が割れたり裂けたりして、そこから腐ってしまうこともあります。傷んだ実を取り除いて、お日様が顔を出すことを願う、我慢の収穫期。

九州、山口では豪雨で各地に浸水や土砂災害が発生しており、岡山から西へ向かう道路が数日通行止めになりました。遅配も心配ですが、送り先様が落ち着いて受け取れる状況なのか・・

悩みながらぶどうを差し出しました。

(写真は乾燥機に入る前のぶどうたち。ちょっと熟しすぎたピオーネ、雨で割れてしまった瀬戸ジャイアンツやシャインマスカット、着色が足りなかったウインクが、酸味を少し感じる美味しい干しブドウになります。)

 

 

2021.8.23 わな猟免許取得

 

いろいろな野生鳥獣に狙われる、おいしいぶどう。畑を網で囲い、上にネットをかけ、よじ登りそうな柱には雨どいを切って巻き付け滑って登れないようにしたりと対策しますが、なかなか防ぎきれません。そして年々、町内での農業被害が拡大しているようです。

自分のところを囲っても、動物は他に移動してそこで食害し、天敵もいないのでどんどん増えます。

7月の中旬に、狩猟免許の試験を受け、わな猟の免許を取りました。野生鳥獣の生態や、保護と管理についての考え方、法令、猟具についてなど、勉強になりましたが、野生動物の生息場所を奪ったり破壊してきた人間が、「増えすぎると生息環境が悪化するから適正な数に・・・」というのは、身勝手だなあと複雑です。でも、ぶどうを食べにくる以上、放ってはおけないのです。

2021.8.9  瀬戸ジャイアンツ収穫開始

 

わが家の看板ぶどう、瀬戸ジャイアンツ。

ぷりっぷりの可愛いおしり形の粒がたまりません!

今年は枝の管理や土づくりを自分なりに工夫したつもりで、(道半ばですが)

よく粒が太り、瀬戸ジャイアンツらしいボリューム感のある房が増えたように思います。

まだまだ暑い日が続きますので、冷やしてさっぱりとお召し上がりください^^)

2021.7.18 ジメジメしていたので

 

梅雨の間は本当に日照が少なくて多湿だったので、こんな開けたところにもキノコが生えていました。

シルバニアファミリーのウサギちゃんでも持ってきて置いて撮ったら絵になるのでしょうが、そんな

時間はありません^^)袋掛けが終わったらぼうぼうに伸びている草を刈って、動物がなるべく入ってこないように畑の周りをネットで覆い、隙間を塞ぎます。

2021.7.12 収穫開始♪

 

初採りのハウスピオーネを持って、ハウスをお借りしている地主さんの家へ

ご挨拶。お陰様で、今年も収穫の時期を迎えられます。

長かった梅雨もやっと終わりましたね。

2021.6.30  露地の畑の常連さん

 

忙しくしているとすぐに草が伸びてしまう露地のブドウ園。一昨年購入した自走式草刈り機がいい仕事をしてくれますが、ぶどうの幹の株元までは機械を寄せられないので、そこがしげみになってしまいます。身を隠すのに丁度良いのか、キジが羽繕いをしながら休んでいます。

今年はマムシが多いそうなので、蛇でも捕ってくれないかな・・・

 

2021.6.25 着色すすんでいます♪

 

ハウスのピオーネ。このところ涼しいので、色づきは順調です。

天気がぐずついているせいで、糖度の上がり方はゆっくり。

まだ目の醒める酸っぱさですが、はしりの時期の爽やかな酸を味わい、盛夏期には瑞々しい瀬戸ジャイアンツ、

初秋には濃厚な甘さの露地ピオーネやシャインマスカットと、ぶどうの味も季節とともに移ろっていきます。

そんなところも、楽しんでいただけたらと思いながら、今日も粒が太ってぎちぎちのシャインマスカットの

粒間引きをするのでした。

 

2021.6.11 ハウスピオーネ着色開始

 

真っ青で硬かった粒に水がひきこまれ透明感が出てくると、じきにぽつぽつと、紫色がはいりだします。

色がついてくるとともにいい香りもしてくるので、早く袋をかけないと夜のうちに蛾が飛んできて粒を刺します。

袋をかけるときには、後から小さな虫やナメクジなどが入り込まないように袋の口をぴっちり閉じて、針金で厳重に巻きます。

2021.5.28   待望の太陽

 

5月11日に、異例の早さで梅雨入り。

露地のぶどうにとっては、光合成で作った養分をこれから開花を迎える花穂に送る大切な時期で、日照不足が堪えます。天気が悪く樹の栄養状態が悪くなると、ぶどうの花は咲いても実にならずにバラバラと落ちてしまう「花ぶるい」が起きやすくなります。

また、あまり雨ばかりだと葉や花が病気にかかりやすくもなります。一刻雨が上がり、葉が乾いたタイミングを逃さず防除。

そして、花ぶるいを防ぐため絶対に遅れられない開花前の大事な作業の連続。雨のせいで、順番をやむおえず入れ替えたりもします。

一日雨予報の日でも合羽と長靴をもって手伝いに来てくれる友人たちに、本当に感謝しています。心配になる天気が続いていましたが、先週は晴れの日が多く、無事に露地ぶどうも実をつけてくれそうです。

ほっと一安心^^)

 

 

2021.5.8  露地の作業も本格化

借りている露地の畑のある一帯をなわばりにしているキジに今年初めてのご対面。

今は田んぼで餌をとっているようですが、田んぼに水が入るとぶどう畑にもやってきます。

早朝のまだ車の往来がない時間には、舗装された農道を悠々と歩いています。

2021.4.18 ハウスぶどう茂る!

 

3月中下旬の気候が暖かで、まだ葉っぱのやわらかいぶどうにとっては、日射が強すぎるし、空気が乾きすぎるのもストレス。瀬戸ジャイアンツは特に環境に敏感なようで、発芽は早かったもののしばらくはあまり伸びてきませんでしたが、数日前からやる気スイッチが入り一気に生育が加速!!連休中の開花に向けて、作業が遅れないように頑張ります!

2021.4.5 露地ブドウ発芽

 

露地のぶどう棚。雨除けのビニールを張ってあるときにあまり強い風が吹くと、風で下から持ち上げられる力で浮き上がってしまいます。

この冬はビニールを張ったままの部分が多かったので、年末のあらしでぶどう棚が揺さぶられ、古くなっていた浮き上がり防止のためのアンカーが多数外れてしまいました。治したり、新たにアンカーを設置する箇所を検討したら全部で100くらい・・・

とりあえずコメリにあった螺旋杭70本を買い占めて、後は入荷待ち。ひたすらぶどう棚の柱のそばに螺旋杭をねじ込み、極太の針金で棚とつなげます。肩が凝って休んでいると、地面に張り付くようにして花を咲かせているたんぽぽ。まだ朝晩寒いからね。

そろそろハウスの作業が忙しくなってくるので、修繕は一区切りです。

2021.3.21 雛飾り

 

我が家から徒歩10分くらいの所に、戦争中にミステリー作家の横溝正史が疎開していたお宅があります。普段は横溝正史縁の物や作品を見ることができますが、今年は3月になるとたくさんの雛飾りや縮緬の吊るし飾りが展示されていました。

週末に、友人と子供たちと散歩がてら観に行ってみると、飾りつけに使う台が、真備特産の竹。何かと出番のある、竹です^^)

お雛様の顔も、その時代の流行があるとは聞いたことがあるけれど、70年前のものは細目で口が半開きで、ちょっとこわい。ごく最近のものは目の中に星が光っていて、ほぼリカちゃん^^;)

じっくり鑑賞した後は、表のテントの下で町づくりの女性部の方々が甘酒をふるまってくれました。子供達には雛あられもいただき、帰ってからお雛様を折りなさいと、綺麗な折り紙まで。

小雨でひんやりする日でしたが、和の庭を眺めながらしょうが入りの甘酒をのんで、まったりいい時間でした。

2021.3.6  シーズンスタート

 

2月25日に、一番発芽の早いハウスのウインクが芽を出し始めました。例年より1週間早いスタートで

、しばらくは夜間の低温による凍結や霜に注意が必要です。

 

剪定枝チッパーをかりてぶどうの枝を粉砕。すごいパワーで、かなり太い枝までバリバリくだきます。枝の片づけが捗る捗る♪


2021.2.8 ハウスの保温開始

 

平年とほぼ変わらない1月末から、無加温のぶどうハウスの保温を始めました。

小雪が舞うような寒い日でもハウスの中は20℃近くまで暖まり、

ぶどうが休眠から目覚めます。

ぶどうより動き出すのが早い春の草たちは、わずか2週間で元気に茂り

花盛り^^;)

まわりのぶどう農家さんも、一斉に保温開始!毎日、天気予報や空模様を気にしながら、ハウス内の温度を調節し続ける生活が始まります。

この冬は、町内4件のぶどうハウスのビニール張りを手伝いに行きました。大仕事にぶどう農家同士で手を貸しあう、結いの輪が広がり、いいなあと思います。

 

ハウスの開け閉めと水やりの他は、あいかわらず露地の畑の修繕や枝の処理など、寒さと戦っています(笑)高校時代に買ったスキーウエアがこの時期の防寒着として大活躍。スキーやボードではそんなに使わなかったけど、しっかり元とったな~^^)

 

 

2021.1.12 本年もよろしくお願いいたします。

 

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

今朝は久しぶりの雪景色でした。

自粛の空気とあまりの寒さに、ほぼステイホームだった正月休み。

町内のお客様からいただいていた無農薬のレモンとユズでマーマレードを作ったり、灯油ストーブの上で餡子や芋を炊いてと、忙しくてできなかったスロー調理を楽しみながら、子供と一緒にツーバイフォー材のきれっぱしに表札を掘ってみたり、ぶどうの出荷資材置き場になってしまっていた2階の納戸を片付けて、作業机で卓球台を作ったり。

特別なイベントはなくても大人も子供もゆっくり体を休められたかなと思います。

 

仕事始めから、低温と強風で荒れた天気が続いていますが、月末にはハウスの保温を始めるため、スキーウエアを着こんでハウス外回りのメンテナンスを進めます。動物に食い破られた箇所を補修テープで塞いだり、年末の嵐でゆがんでしまったパイプを取り替えたり。早く終わらせて、あたたかいハウス内での作業に移りたいものです。